シトルリンは、スイカから発見された健康成分です。
多くのサプリメントに含まれているため、名前だけは聞いたことあるという人は多いんじゃないでしょうか。
今回は、そんなシトルリンについて徹底解説していきます。
「スーパーアミノ酸」とも呼ばれるシトルリンの効果や摂取方法をしっかり押さえましょう。
目次
シトルリンとは
シトルリンは、医薬品としても利用されるほど高い健康効果が期待できる成分です。
L-シトルリンはスイカから発見された非必須のアミノ酸です。特に野生のスイカに多く含まれる成分です。日本では、医薬品として、肝機能改善薬の成分としてや特殊な先天性代謝異常児の栄養剤などに利用されています。
日本では、2007年まで医薬品成分として利用されてきました。
しかし副作用の危険性が低いとして、2007年8月より食品への利用が可能に。
それ以降、多くのサプリメントに配合されるようになったんですよね。
シトルリンはスーパーアミノ酸
シトルリンは、海外では「スーパーアミノ酸」と呼ばれています。
その所以とはズバリ、シトルリンが体内で果たす役割によるもの。
シトルリンは、体内でアルギニンという成分を作ります。
そんなアルギニンは、体内でNO(一酸化窒素)を生成するとともにシトルリンをさらに生成。
このサイクルを尿素回路と呼びます。
シトルリンによる「NOの生成」が、さまざまな健康効果のもとになるんですよね。
加えて尿素回路は、体内で生成された有毒物質「アンモニア」を無害化する働きを持っています。
尿素回路は、体内で生成された有毒なアンモニアを、無毒な尿素に変換しているのです。その尿素回路の主要な構成要素が「アルギニン」「オルニチン」「シトルリン」です。
このようなシトルリンの働きが注目されて「スーパーアミノ酸」と呼ばれているワケ。
次の項目から、いよいよシトルリンの具体的な健康効果について解説していきます。
シトルリンに期待できる効果
シトルリンの健康効果は、先にご紹介した「NOの生成」と「アンモニアの無害化」による働きが主です。
いったいどんな恩恵が得られるんでしょうか。
4つの健康効果を解説していきます。
血流の促進
シトルリンによって生成されるNOには、血流促進効果が期待できます。
NO(一酸化窒素)には血管を拡張し血流を促進するはたらきがあります。それにより、動脈硬化の緩和や免疫のアップをサポートします。
「人は血管とともに老いる」と言われるほど、人間にとって血液の流れは大切です。
実際、血流良くなれば「動脈硬化の緩和」や「免疫力の向上」など、さまざまなメリットが期待できるんですよね。
血管をいつまでも健康に保つためにも、シトルリンはとっても効果的。
シトルリンは、手軽に日々の健康をサポートしてくれますよ。
保湿作用
シトルリンには、保湿作用も期待できます。
アミノ酸は、肌の健康を維持するために大切な成分。
中でもシトルリンは、肌の潤いを保つ天然保湿因子(NMF)の一つなんですよね。
加えて血流が良くなって代謝が高まれば、肌のターンオーバーも活発になります。
シトルリンを十分に摂取することは、NMFを保持するだけではなく、血流改善効果によって新陳代謝を活発にするので、肌のターンオーバーも促進することができます。
健康的な素肌を維持するために、シトルリンは大活躍してくれます。
疲労回復
シトルリンには、疲労回復効果も期待できます。
疲れの原因は、体内で生成される有害物質「アンモニア」です。
シトルリンはアンモニアを無害化する働きがあるので、疲労回復効果が期待できるワケ。
シトルリンには、疲労の原因物質であるアンモニアを肝臓内で尿素へ分解し、体外へ排出する作用があるため、疲労の回復に効果的であると考えられています。
引用:シトルリン|わかさ生活
シトルリンを摂取すれば、筋疲労の軽減も期待できるので筋トレのサポートにも役立ちます。
日頃の疲れだけでなく、運動後のケアにもシトルリンはうってつけですよ。
集中力・記憶力の向上
シトルリンは、集中力・記憶力の向上にも役立ちます。
全身の血流が良くなると、脳にしっかりと血液が送られるようになります。
その結果、脳の働きが活発になり、集中力・記憶力の向上につながるワケ。
シトルリンの血流を改善する効果は、脳にも作用し、血流量を活発化することができるため、精神疲労を軽減し、脳が元気になるため、集中力や記憶力の向上が期待できるのです。
引用:シトルリン|わかさ生活
加齢とともに脳の機能が衰えてきたな…という方だけでなく、働き盛りのビジネスマンにとっても集中力・記憶力は非常に大切。
幾つになっても脳の機能を健康に保つために、シトルリンを積極的に摂取しましょう。
シトルリンの摂取方法
シトルリンは、食事から摂取することが可能です。
以下の食べ物にシトルリンは多く含まれています。
- スイカ
- メロン
- 冬瓜
- きゅうり
- ニガウリ
ウリ科の食材に多く含まれており、これらの食べ物をバランスよく食生活に取り入れることで、シトルリンを摂取できます。
なので「自炊が苦手」な人や「献立を考えるのが面倒」という方には、食事から摂取するのはハードルが高いでしょう。
その場合は、シトルリンを配合した「サプリメント」がオススメ。
水と一緒に飲むだけなので、手間なくシトルリンを毎日摂取できますよ。
シトルリンは「1日800mg」の摂取が推奨されています。
サプリによっては、用量を飲むだけで1日の推奨量を満たせるものもあるので、ぜひチェックしてみてください。
シトルリンに副作用はある?
シトルリンには、基本的に副作用はありません。
2007年に医薬品成分から健康成分として食品利用が可能になったことが、シトルリンの安全性を裏付けていると言っていいでしょう。
しかし「過剰摂取」は禁物です。
シトルリンには高い血流促進効果が期待できるため、過剰に摂取すると血圧が急激に変化する恐れがあるんですよね。
また以下に該当する方も、医師に指示を仰いでからの摂取をオススメします。
- 喘息をお持ちの方
- 血流障害を患っている方
- 医薬品を処方されている方
どの場合も、シトルリンが体内で過剰反応する恐れがあるので注意しましょう。
シトルリンまと
今回は、シトルリンについて紹介してきました。
スイカから発見されたシトルリンは、老若男女問わずオススメできる健康成分です。
食事から摂取するのが難しい方は、ぜひサプリメントを検討しましょう。
1日の推奨量である800mgを一度に摂取できるサプリを選ぶのが、ポイントですよ。
日々の健康のサポートに、ぜひシトルリンを取り入れてくださいね。