男性の妊活で知っておきたいこと!今さら聞けないQ&Aもご紹介

男性の妊活で知っておきたいこと!今さら聞けないQ&Aもご紹介

この記事は、男性の妊活についてまとめています。

一昔前まで「妊活」は女性の問題として片付けられ、その責任はすべて女性に押し付けられていました。

しかし昨今、「妊娠できない原因は男性側にもある」ことが常識になってきたんですよね。

妊活の定義や疑問を解説しつつ、男性の妊活のカギとなる「精子の質」を高める7つの習慣を紹介していきます。

そもそも妊活とは?

そもそも妊活とは?

そもそも妊活とは「妊娠のために夫婦が行う活動」を指します。

妊活と聞くと「不妊治療」のイメージが強いですが、夫婦で妊娠の計画を話し合ったりするのも立派な妊活なんですよね。

計画通りに子供を授かれれば、無事妊活は終了ということになります。

しかし夫婦によっては「計画を立てたけどなかなか妊活がうまくいかない…」と悩むケースがあると思います。

そうなった場合に考えられるのが不妊症です。

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。

引用:不妊症|公益社団法人 日本産婦人科学会

不妊の原因は、男性側、女性側、両方の問題などさまざま。
検査をしても原因がハッキリと分からない場合もあります。

妊活の基本スタンスとして推奨したいのは「考えられる妊活はすべて実行する」ということ。

夫婦それぞれに、赤ちゃんを授かるためにできることはすべて実行しましょう。

この記事では、【男性側のできること】を詳しく紹介していきます。

男の妊活は「精子の質の向上」がカギ!7つの新習慣

それではさっそく【妊活で男性側ができること】を紹介していきます。

カギとなるのが「精子の質の向上」です。

不妊の男性側の原因として「精子の質が悪い」ことがもっとも挙げられます。

今回ご紹介する7つの習慣を生活に取り入れれば、受精しやすい元気な精子を増やすことができますよ。

7つ全て実行するつもりで、チェックしてくださいね。

①禁煙する

禁煙する

禁煙をすると、精子の質が高まります。

男性の妊活において、禁煙は絶対条件です。
タバコに含まれる有害物質は、精子の質を低下させる重大な原因なんですよね。

タバコの煙は妊娠成立へ多大な悪影響を与えます。(中略)男性の精巣へ働き、精子の数や運動性が低下し、元気のない精子が増えてしまいます。

引用:不妊治療は「禁煙!」から|くまもと禁煙推進フォーラム

精子の質を高めて妊活をうまくいかせるために、いますぐ禁煙に取り掛かりましょう。

禁煙外来に通うのがもっとも禁煙成功率が高いですよ。
ぜひお近くの禁煙外来を受診してください。

また自力で禁煙に取り組みたいという方は、下記の引用で紹介されている「禁煙法」をチェックしてください。

1)減らす・軽くする・加熱式タバコへ変更は NG
2)期日を決めて一気に禁煙を開始する
3)一定の禁断症状は覚悟する(3~7 日がヤマ)
4)喫煙と結びつく生活パターンを変える
⚫ 食後はすぐに席を立って歯みがき
⚫ コーヒーや飲酒を控える
5)吸いやすい「環境」を作らない
⚫ タバコ・ライター・灰皿は捨てる
⚫ 喫煙者や喫煙場所に近づかない
⚫ タバコを買っていた場所に行かない
⚫ 3原則は「捨てる・買わない・もらわない」
6)吸いたくなったら「代わりの行動」
⚫ 深呼吸・水や茶を飲む・体操・歯みがき、etc

引用:不妊治療は「禁煙!」から|くまもと禁煙推進フォーラム

うまくいかないときは、早急に禁煙外来を受診しましょう。

②運動する

運動する

運動をすることで、精子の質が高まります。

一口に運動と言っても、適度なペースのジョギングや水泳などの有酸素運動が効果的です。

適度な運動は、精子の質に悪影響を及ぼす酸化ストレスの軽減が期待できます。
下記の研究では、運動習慣と精子の質の関係が明らかになっています。

適度なペースのウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を習慣的に行うことで、炎症が起こりにくくなり、活性酸素と活性酸素を消去するバランスが整うことで精子にダメージを与える酸化ストレスが低くなることで、精子が悪くならないような体内環境が促進されたのではないかと、研究グループは指摘しています。

引用:どんな運動が精子の質を改善するのか|男性の運動習慣と精子の質の関係

精子を酸化ストレスから守ることは、妊活にとって非常に重要です。

適度な運動を生活に取り入れて、酸化ストレスを抑え、元気な精子が生成されやすい体を作りましょう。

③長時間座らない

長時間座らない

長時間座らないように気を付けるのも、精子の質のために大切です。

精子は、陰嚢の中にある精巣で作られます。
長時間座り続けると、陰嚢が圧迫され精子の生成に悪影響を及ぼすんですよね。

座りっぱなしの生活は精子の形成に良くないという。実は、長時間、精巣の血管が圧迫されて血流が悪くなると、活性酸素がたまり、精子を傷つけてしまう。

引用:あなたの“精子力”は大丈夫?ニッポン“精子力”クライシス|NHK

精子を活性酸素から守るために、意識的に座り過ぎを回避する必要があります。

デスクワークの作業をしている時や好きなテレビ番組に熱中している時も、最低でも「1時間に1回」は立ち上がって血流の滞りを回避しましょう。

それだけで精子の質の向上が期待できますよ。

④禁酒もしくは節酒

禁酒もしくは節酒

精子の質を高めるためには、禁酒もしくは節酒も必要です。

アルコールは、精子の生成に悪影響を及ぼします。

二日酔いする程飲みすぎた飲酒、身体からアルコールが抜けていないような状態の時は特に、精子が正常に形成されず、奇形やアルコールに酔った状態の精子が誕生してしまい、不妊の原因を引き起こす可能性が有ります。

引用:妊娠したい方のためのレシピ|医療法人 紀映会 レディースクリニック北浜

元気な精子をつくるために、妊活期間中だけでもアルコールの摂取を控えるのがベターです。

仕事の付き合い柄どうしてもお酒を飲まないといけない…という方も「妊活」を理由にソフトドリンクを飲むようにしましょう。

「妊活」への理解は広がってきています。
勇気のいる選択かもしれませんが、いずれ妊活のためにお酒の誘いを断るのが当たり前の社会がやってくるはずです。

誘惑や強要に負けず、妊活を最優先にしてアルコールと付き合ってください。

⑤バランスのよい食生活

バランスのよい食生活

バランスのよい食生活も、男性の妊活に欠かせません。

わたしたちの体は、日々口にする食べ物に含まれる栄養素でできています。
それは精子も言わずもがな。

精子の原料となる亜鉛や、活性酸素を抑制する抗酸化物質を多く含んだ食べ物を積極的に摂取しましょう。

精子の量や質を低下させないためには、栄養バランスのとれた食事が欠かせません。

主食・主菜・副菜・汁物を揃えたうえで、亜鉛やビタミンC、ビタミンEを意識的に摂るようにしましょう。

引用:精子に良い食事とは?|医師監修・男性不妊に効果的な食べ物|スグケア

具体的には、以下の食材を日頃の食生活に取り入れてみてください。

  • 亜鉛:牡蠣・豚レバーなど
  • ビタミンC:アセロラ・赤ピーマンなど
  • ビタミンE:ナッツ類など

元気な精子の素となる栄養素を、これらの食べ物から効率よく摂取しましょう。

⑥1週間に1回は射精する

1週間に1回は射精する

精子の質を高めるためには、定期的な射精も重要です。

多くの方が「妊活のために精子は溜めた方がいい」と勘違いしていますが、実は定期的に射精した方が質のいい精子は生成されやすいんですよね。

というのも、溜まった古い精子は酸化しやすいから。

精巣では毎日新しい精子が生成されていますが、古い精子が溜まっていると新しい精子も酸化させてしまうんです。

溜められた古い精子は、新しい精子を痛めつけ、精液全体の質を下げます。また、禁欲期間が長すぎると、精子が酸化ストレスを受けるために運動率が低下します。

引用:妊娠率が上がる7つの習慣。「精子力」という考え方|FNNプライムオンライン

古い精子を精巣に溜めないために、1週間に1回は射精をして「新しい精子」だけをできるだけストックするようにしましょう。

定期的な射精が、いざという時の元気な精子を守ることに繋がりますよ。

⑦股間を温め過ぎない

股間を温め過ぎない

精子は熱に弱いため、股間を温め過ぎないようにしましょう。

長風呂やサウナなどで股間が温まり過ぎると、精子が正常に生成されなくなってしまいます。

股間を高熱にさらすことは、精子をつくる造精機能に悪影響を及ぼします。子どもを望むなら、高温のサウナは避け、長風呂はほどほどにしてください。

引用:男性不妊について|NPO法人男性不妊ドクターズ

元気な精子を生成するために、妊活中は長風呂やサウナは避けるのがオススメです。

また入浴以外にも、膝上でのパソコンや長時間の座りっぱなしも股間に熱がこもりやすくなります。

日頃から股間周りの「風通し」を意識して、精子の質の向上を図ってください。

【男の妊活】パートナーを支えるのも忘れずに!

ここまでで精子の質を向上させる7つの習慣を紹介してきましたが、妊活で一番大切にしていただきたいことは他にあります。

それは、パートナーを支えることです。

妊娠をするのも出産するのも、あなたのパートナーです。
表には出さずとも、男性には想像もできないような不安をたくさん抱えているはずです。

実はそうした不安がプレッシャーとなって、不妊の原因になっていることもあるんですよね。

あなたなりに、パートナーの不安を解消するために声かけをしてあげてください。

「2人で妊活をしている」という実感をパートナーに与えてあげることが、安心に繋がります。

精子の質を高める習慣を実行しながら、パートナーを支えることも男性の役割ですよ。

男の妊活Q&A

ここからは、男性側に立って「妊活の疑問」にお応えしていきます。

今さら聞けない妊活の疑問を5つ紹介していきますので、ぜひ最後までチェックしてください。

Q1.妊活に年齢は関係ある?

妊活に年齢は大いに関係あります。

「妊娠のタイムリミット」は、男女ともに訪れます。
下記のデータを見ると、だいたい35歳を超えたところで“5歳年上の男性”との妊娠率が低下しているのが分かりますね。

女性側「35~39歳」のブロックに差し掛かると、一気に水色のグラフが示す妊娠率が低下しています。ここから分かることは、男性も「40歳頃からは妊娠させる能力が低下する」ということです。

引用:第2回 男性が知っておくべき不妊のリアル|三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」

年齢を重ねるにつれて、どうしても妊娠率は低下してしまいます。

しかし諦める必要はありません。
お互いに妊活に取り組めば、妊娠率の向上が期待できます。

ただ年齢によっては、自力で妊活をしてもなかなかうまくいかないケースが多いのは事実。

35歳を過ぎてからの妊活は、まずは産婦人科に相談の上で取り組むのがオススメしますよ。

Q2.精子の検査はどこで受けれる?検査内容は?

精子の検査は、不妊専門クリニック(センター)もしくは特定の泌尿器科で受けることができます。

精子の検査は正確には「精液検査」と言って、受精に関わる4つの状態を確認するのが目的です。

  • 精液量
  • 精子濃度
  • 精子運動率
  • 正常形態率

これら4つの状態を検査して、正常下限値に満たさなかった場合【精子の質が悪い】ということになるワケですね。

クリニックによって多少の違いはありますが、検査の流れは以下の通り。

初診時には、問診と診察があり、検査は採血、尿検査、精液検査、超音波検査を行います。
(中略)禁欲期間は3日です。精液検査の4日前にマスターベーションまたは性交での射精をお願いします。

引用:男性不妊の検査 診断 治療の手順(方針)|大森病院 リプロダクションセンター(泌尿器科)

精液検査は、院内の採精室で【その場で専用容器内に射精をして】精液を提出します。
採精室は個室なのでご安心ください。

検査結果は、当日に分かるところや後日報告(最長で1ヶ月ほど)もあるなどさまざま。

検査結果については、基本的にクリニックの公式サイトに載っています。
お近くのクリニックを検索してみてくださいね。

Q3.精液検査は保険適用される?

精液検査は、保険適用外です。
受診機関によって多少の差はありますが、だいたい1回あたり6,000~10,000円で検査を受けることができます(初診の場合は初診料もかかります)。

ですが調べて見ると、なかには保険適用内の精液検査を行っているクリニックもあるんですよね。
しかしあまり胸を張ってオススメはできません。

というのも保険適用内の検査キットは、正確性が保証されないという噂があるんです。

保険適用の検査キットと保険適用外の検査キットがあり、検査キットによって検査の正確性が異なる

保険適用の検査キットでは自動解析による精液検査となる。精子の運動速度や動きを詳しく観察できるが、
①人がやる精液検査の方が精度が高い
②クルーガーテスト(詳細な形の観察)や生存性試験などは行えない
③機種により解析アルゴリズムが異なり比較できない

引用:精液検査の実際(どこで?費用は?どんな検査?)|note

保険適用内の精液検査には、引用したようなデメリットがあります。

信頼できる検査結果が知りたい人は、少し高額でも保険適用外の精液検査を検討しましょう。

検査で精液に異常が見られた場合の再検査や不妊治療には、保険が適用されますよ。

Q4.不妊治療にはどんなものがある?

男性側の不妊治療は、大きく分けて2つあります。

  • 薬物療法
  • 手術療法

薬物療法は、主に精巣を刺激する下垂体ホルモンを注射することによって精子の質を高める方法です。

一方の手術療法は、より深刻なケースに適用されます。

日頃から精巣にダメージを与える生活をしていると、精子の質が低下するだけでなくさまざまな症状の原因になるんですよね。

  • 両側精巣上体炎
  • 射精感閉塞 など

これらの症状は、精子生成を阻害したり精子の通り道を閉塞したりして受精を妨げます。

手術療法は、これらの症状の改善を図るワケです。

いずれの治療にしても保険適用されるので、安心してご受診ください。

Q5.不妊治療を受ければ必ず妊娠できる?

不妊治療を受けても、100%妊娠できるワケではありません。

新しい命を授かるとは、さまざまな偶然が重なって起きる奇跡のような出来事です。
そのため「必ず」「100%」とはどうしても言えないんですよね。

Q.不妊治療をすれば、必ず妊娠できますか?

残念ながら、すべての方が妊娠するわけではありません。妊娠する確率は、不妊の原因や年齢などによりさまざまですが、不妊検査をはじめたカップルすべてのうち、60%くらいです。

引用:「赤ちゃんがほしい。でも、できない・・・」というあなたへ|埼玉県

引用の通り、治療を受けても妊娠できるのは60%程度です。

治療がうまくいってもいかなくても、責任は誰にもありません。
どうか自分やパートナーや医療機関を責めないように、あらかじめご留意いただければと思います。

男の妊活まとめ!

今回、男性の妊活について徹底的に紹介してきました。

男性の妊活におけるポイントは2つ。

  • 精子の質を高める
  • パートナーを支える

今回ご紹介した7つの習慣を生活に取り入れることで、精子の質の向上が期待できます。

また妊活は1人ですることではありません。
パートナーを支えながら、2人で一緒に妊活に取り組みましょう。

「2人だけで妊活するのは困難…」そう感じたらすぐにお近くの産婦人科や専門のセンターを受診してください。
検査や治療を受けながら、ストレスを抱え込まないようにするのが大事ですよ。

お二人の妊活が、無事成功することを祈っています。